日本式庭園「楽水園」と盆栽

日本三大住吉神社のひとつは博多にある

全国数多ある住吉神社でも最初の神社と古書にもあるらしいが、アタシにとっては物心ついた時からの三社参りでお世話になっている場所だ

そんな住吉神社の横にある「楽水園」は昔からなんか古めかしいのがあると視線の片隅に記憶されていたが、一度も訪れることなく40年以上過ごしてきた

今回訪れるきっかけになったのは

島津さんによる盆栽展の一環で催された会場だったからだ

博多の商人の別荘だった楽水園は、オフィスビルや高層マンションが林立する一角とは思えないほど、静寂につつまれている

建物には茶室が備えられ、大きく取られた和室の縁側からは日本庭園の青さがよく見渡せる

秀吉の時代に築かれた土塀は「博多塀」と言う名前で、この場所以外にも櫛田神社や近隣のお寺にも使われている

そんな楽水園では、8月の数日間だけ島津さんの盆栽が見られるとのことで、足を運んだ

庭園での催事とのことだったが、室内にもおかれていた幾つかの盆栽はどれも刺激的だけど、その場所に調和した素朴な作品だった

作品の中でいつも気にかけているのが、鉢

勝手な印象だけども、釉薬を使ったようなツルテカなものより、土から今掘り出しましたぁ、みたいなザラザラ、ゴツゴツ、ワシワシなやつとガラス鉢が目に留まる

あと光の当たり方も心地よく感じられる配置が凄い

そして今回注目していたのは、庭園に盆栽をおいていること

だって盆栽って屋内で鑑賞するか、外にある盆栽は整然と、育成しやすいように配置されているでしょう?

飛び石づたいに庭園を回ると、あるある盆栽が

植樹されている木々に混じって、さりげなく場に溶け込んでいる

これを見つけるのが楽しいし、こんな体験は日本全国探してもできないでしょ

最後に鳩に先導されながら池の周りを散策

餌を買って与えられるようで、池辺に近寄ると鯉がご飯をねだりに集まってくる

池泉回遊式と名がつくだけあって、池の周りをぐるっと一回りできる

これだけでもゆったりと時間を過ごせるけど、楽水園では喫茶のサービスや茶道、菓子づくりなどのワークショップも開かれているようで、イベントも見逃せない

来客の中には海外からの方も多くいらっしゃった

近年のインバウンド消費は「爆買い」から「体験」へシフトしているらしいが、日本人だってその思いは強まっているんではなかろうかと、最近よく感じる


今日のお庭

泉回遊式 日本庭園 「楽水園」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です