ビールグラスを求めて一年
ようやく欲しいものに巡り合う
うすはりトレンドの昨今と逆行する厚め飲み口
いびつなアンシンメトリーグラス
李慶子さんの作品である
先日の展示会にて李さんのグラスでお茶を頂いた際の柔らかな飲み口が忘れられず、ビールをそそぎ呑みたくなった次第です
李さんは大阪郊外に工房を構え、ネット販売はされているが、実際に手にとって触り心地を確かめられる機会は貴重である
「宙吹き硝子」という製法を用いられているため、型を使わずガラスを整形
一つひとつが個性があって、この世にひとつしかないと思うと愛着がわく
ビールの為に買ったという事にしているが
それらしい器は他にあったのだ
が、形と持った感触が気に入って購入
最初の一杯は「エチゴビール」フライング アイピーエーにしました
くせあるIPAをどんな味わいにしてくれるのだろうかと、選んでみた
グラスは事前に冷蔵庫で数時間冷やして頂く
泡は器の背が低い?為か粗めな感じとなる
しかし、苦味が強めのIPAは、その柔らかな飲み口でほどよい刺激と喉越しのバランスがよし
缶ビールでの晩酌が一気にグレードアップ
これから長い付き合いになりそうである
今回はグラスだけでなく気に入った花器があり、一緒に購入した
同じく李さんによる作品
これも個性的でいびつな三角
割と低めの器なので、切りつめて茎が短くなった草花を生けてみようかと思っていたが
長めのやつでも生けるんじゃないかとオススメされた
生け花はやった事がないけど、あれは想像力が試される世界だなあとつくづく思う
この器にはこれっ、という決めつけは良くないな、イマジネーションの限界を超えたところに美しさがある、と思っている、予定調和が良しではダメなんだと、知った風
何を入れようかなあと思っていたが
今回は思いがけず、花器と一緒に朝採りの桔梗をいただいた うれしい
別名バルーンフラワー、風船のような蕾は今にも飛び立たんとするようだ